平均点を買う 2005 5 26

 日経平均株価は、大雑把に言えば、学校の平均点のようなものです。
つまり、日経平均株価は、採用銘柄225種の平均点とも言えるでしょう。
 しかし、学校の平均点と違うことがあります。
それは、平均点を売買できることです。
 たとえば、3年1組の英語の平均点を売買しているようなものです。
平均点55点を、いくつ買い、
平均点60点を、さらに買うか。
 不思議なのは、平均点60点を買うと、
現実の平均点(57.2点)が、引きずられるように高くなることです。
 平均点60点に、大量に買いが入ると、
勉強ができるA君の得点も、
勉強ができないB君の得点も、上がるのです。
 本来、英語の平均点は、
A君、B君、C君、・・・・・、Z君、
クラス全員の得点を合計して、はじめて、算出するものです。
 学校の成績で考えると、
平均点を売買することが、おかしいと思うのに、
株式市場では、誰も、おかしいとは、思わないのです。
 日経平均の先物を、大量に買うと、
現実の日経平均株価が、大幅に上昇するのです。
そして、日経平均株価採用銘柄の株価も、上昇します。
 そもそも、先物は、リスクヘッジの手段であったはずです。
しかし、今や、現実の日経平均株価を動かす手段になっています。




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